1年後に取り壊されるかもしれない物件をオフィスにしたい、という依頼
つまり、1年分の予算しかかけられないとのこと。

まず、天井と壁は塗るだけ、床は剥がすだけ。
次に、材料の中でも安価なラワンランバーを同じ大きさにプレカットし、ひたすら同じユニットの箱を作る。
ひたすら打って、
ひたすらやすって、
ひたすら塗る。
そしてクランプで積む。
それが間仕切になり、テーブルの脚になり、収納になる。

それをみんなでやりました。
1年後この場所から離れていったとしてもユニットからクランプを外し、
持ち運び、また組み立てられるように。

だんだんと工具づかいも慣れてきて
みんなで作り上げたという想いたっぷりの暖かいオフィスになりました。

夏には外苑花火の特等席だからと、たくさん人が駆けつけていて。
あれから一年過ぎましたが、まだまだ人の集まる拠点になってくれているようです。